術前 手術後1か月
◆術前診断◆
・ 足全体で見るとO脚でもなく、とても真っ直ぐで綺麗な足です。
・ 脂肪はふくらはぎ全体にのっています。
・ ふくらはぎの脂肪量はつま先立ちしていただいた状態で触診(触って確認)すると簡単にわかります。
・ この方はつま先立ち状態で柔らかい脂肪が全体にかなりの厚みを持って存在しています。
脂肪吸引の良い適応ですね。
・ 身長が高いことも関係していますが、あまり高いヒールの靴を履くことがないとのこと。
最近の若い方でふくらはぎを気にして来院する方の中に、明らかにヒールの履き方(高さのチョイス)、歩き方が下手でふくらはぎの筋肉が妙な発達をしてしまっている方が見受けられます。
脂肪で太いのではなく筋肉で太くなってしまっている方は一度靴や歩き方を見直してみるのもよいでしょう。
◆手術ポイント◆
・ 下腿(ふくらはぎ)は本来、皮下脂肪は少ない場所の為、よほど脂肪が付いていないとなかなか手術効果が出ません。
・ また皮膚が非常に薄い部分ですから、吸引し過ぎは即凸凹となって表面に出てしまいます。
そのため、細心の注意を払って脂肪吸引を行う必要があり、体の脂肪吸引の中でも非常に難しい部分の一つといえます。
・ 局所麻酔量は痛みが取れる最小限の量とし、脂肪層が水浸しの状態にならないよう十分配慮します。
そのような万全の準備の上で皮膚・筋肉に絶対に触れないよう長くゆっくりとしたストロークでカニューレを動かし脂肪を吸引するのがコツです。
・ この方はかなり前の方まで脂肪を吸引しました。
脂肪吸引は太もも・二の腕もそうですがぐるっと全周に近く行えば行うほど術後のむくむ期間が長くなります。
この方も残念ながら1ヶ月のこの時点では足首を中心にむくみがずいぶんと残っています。
今後むくみが消え「シュッ」とした足首ができあがってくるのが楽しみです。
患者様 165cm 68Kg 34才
総吸引量 1100cc