I 型(ボート型)シリコンの難しさ。
I 型のシリコンで鼻根部を高くし、鼻先は耳の軟骨や鼻翼軟骨で高くすれば、鼻先の柔軟性は損なわれないので、触っても自然な鼻になります。
I 型のシリコンは非常に満足度の高い手術ですが、特有の難しさがあります。
それは、鼻の穴の入口から離れた場所にシリコンを留置させなければならないので、狙い通りの場所におさまっているのか直接見ることができないからです。
手術中は局所麻酔で腫れているので、外から見てもシリコンの正確な位置が分かりづらくなっています。
予定の位置に入っていなければ希望している形にはなりません。
I 型のシリコンの手術には直後のレントゲンが非常に重要です。レントゲンで確認すれば、どこにシリコンが入っているのか、すぐに分かります。
かなり経験を積んでいても、やはり3例に1例くらいは、予定の位置よりも少し上に入っていたり、下に入っていたりしますので、術後すぐに修正をします。
一度その場所におさまると、当院のシリコンは、ずれない様な加工をしてあるので、上下にずれることはありません。
今回のモニターの方も予定よりも3mm下にずれていたので、直後に修正して予定の位置におさまりました。3mm程度はそれほど形に影響しませんが、修正の相談にいらっしゃる人の中には1cm以上ずれて入っている方もたまに見かけます。
I 型シリコンで希望の形になっていない方は、一度レントゲンで位置を確かめてみるのもいいと思います。
お一人お一人に合わせた院長によるオーダーメイドのI 型(ボート型)シリコン
元はこんな塊のシリコンを削っています。
こうやってレントゲンでお鼻の骨格に合わせてひとつひとつ院長がオーダーメイドで作っております。
とても精巧に作られています。
手先が器用な院長ならではの作品です。